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初期局面
橙色の駒は美濃囲いを構成する駒
金無双とは
金無双(きんむそう)は、玉の横に金が2枚横並びになる形が特徴の囲いです。別名二枚金(にまいきん)とも呼ばれます。主に相振り飛車で採用され、上部からの攻めに強い実戦的な囲いです。
🏛️ 名称の由来と歴史
かつて振り飛車で玉を右側に寄せる囲いは総じて「右玉囲い」と呼ばれていました。その後、大山康晴十五世名人が著書の中で「金二枚が横に並ぶところから金無双と名付けたい」と提案し、「金無双」「二枚金」という名称が定着しました。
昭和時代は相振り飛車の囲いといえばほぼ金無双一択でした。平成に入ると矢倉・穴熊・美濃囲いが主流となり採用率が低下しましたが、令和に入ると手数のかかる矢倉が敬遠されるようになり、金無双が再び注目を集めています。
✅ 強み
- 上部への守りが厚い:美濃囲いと比べ、特に1・2筋からの攻めに強い。相振り飛車では上部が主な戦場になるため相性が良い
- コンパクトで素早く組める:玉+金2枚+銀の最低4手で完成形に近い形を作れる。急戦にも対応しやすい
- 上段歩が手厚い:囲い上段の歩はいずれも2枚以上の駒で守られており、原始棒銀などの急戦にも安定感がある
- 発展性がある:金無双から矢倉・銀冠・右矢倉へと組み換えが可能。局面に応じて持久戦に移行できる柔軟性がある
❌ 弱み
- 壁銀による玉の逃げ道不足:2八の銀が「壁銀」の形になり、玉の横への逃げ道をふさいでしまう。横からの攻めにあっさり寄ってしまうことがある
- うさぎの耳(4筋):玉のコビン(4筋方向)は金の頭にあたる弱点で、「うさぎの耳」と呼ばれる。ここを狙われると急激に形が崩れやすい
- 美濃より固さで劣る:対抗形(居飛車vs振り飛車)では側面からの攻めが主体になるため、美濃囲いの方が優秀とされる
現代での活用
近年は里見香奈女流が金の配置を1筋ずらしたアレンジ形(先手だと6八・5八に金を置く形)を採用することがあり、片上大輔八段はこれを「流れ金無双」と呼んでいます。また、大橋貴洸七段は居飛車側が金無双の形を活用する「耀龍四間飛車」を考案するなど、現代でも新たな発展が続いています。
復習モード
基本手順の通りに駒を動かしてみましょう。駒をタップ(クリック)して選び、移動先をタップしてください。
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