将棋 名言・格言集

古くから伝わる将棋の知恵 ― 実戦に活きる格言 35選 ―

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⭐ 定番 👑 終盤・寄せ
玉は包むように寄せよ
ぎょくはつつむようによせよ
玉を追いかけるのではなく、逃げ道をふさぐように包み込んで寄せるのが基本。闇雲に王手をかけても相手玉を安全地帯に逃がすだけ。将棋ファン投票で実戦で役立つ格言第1位に輝いた至言。
初心者向け
⭐ 定番 🛡️ 守り
金底の歩は岩より固し
きんそこのふはいわよりかたし
金将の一段下に歩を打つ「金底の歩」は非常に堅い守りとなる。終盤で飛車などが打ち込まれた際に有効な受けの手筋。たった一歩でできる強固な防壁。人気格言第2位。
初心者向け
⭐ 定番 🧠 心構え
角の利きは3万回確認
かくのききはさんまんかいかくにん
角の利きを見落として飛車をただで取られたり、王手放置で負けてしまうミスは誰もが経験する。SNS上で生まれた現代の格言で、指す前に必ず角の利きを確認することを戒める。人気格言第3位。
初心者向け
⭐ 定番 🎯 各駒の知恵
歩のない将棋は負け将棋
ふのないしょうぎはまけしょうぎ
歩は最弱の駒だが、攻防ともに欠かせない存在。持ち歩の有無が勝敗を分けることも珍しくない。攻めを繋げるためにも、歩の枚数を常に意識して指せれば一人前。人気格言第4位。
初心者向け
⭐ 定番 👑 終盤・寄せ
玉の早逃げ八手の得
ぎょくのはやにげはってのとく
相手の攻めが止まりにくいとき、持ち駒で受けるよりも玉を安全地帯に逃がした方が手得になる。早逃げは消極的に見えるが、実は積極的な生き延び方。「八手」には「たくさん」の意もある。人気格言第5位。
中級者
⭐ 定番 👑 終盤・寄せ
終盤は駒の損得より速度
しゅうばんはこまのそんとくよりそくど
終盤では大駒を取るなどの駒得よりも、相手より先に玉を寄せることが重要。駒得に気を取られて寄せが遅れると逆転負けになる。人気格言第6位(同率)。
中級者
⭐ 定番 👑 終盤・寄せ
王手は追う手
おうてはおうて
何の策もなく闇雲に王手をかけても、相手の玉を安全地帯に逃がすだけになってよくない。「玉は包むように寄せよ」と同義の教え。まず相手玉の逃げ道をふさいでから詰ます。人気格言第6位(同率)。
初心者向け
⭐ 定番 🎯 各駒の知恵
一歩千金
いっぷせんきん
歩でも局面によっては金将以上の価値を持つことがある。たかが歩と侮らず、歩の使い方が将棋の強さを左右する。プロ棋士の揮毫としてもよく用いられる名言。人気格言第8位。
初心者向け
⭐ 定番 ⚔️ 攻め
端玉には端歩
はしぎょくにははしふ
端(1筋・9筋)に陣を構えた玉に対しては、端歩を突いて端から攻めるのが有効。シンプルだが実戦でよく使える攻め筋。端歩が伸びているかを事前に確認しよう。人気格言第9位(同率)。
初心者向け
⭐ 定番 🎯 各駒の知恵
桂の高跳び歩の餌食
けいのたかとびふのえじき
桂馬は一度跳ぶと元に戻れない。成算なく前に跳ねると歩に捕まってしまう。桂馬を使う際は着地点と退路を必ず考えよう。人気格言第9位(同率)。
初心者向け
⭐ 定番 📐 序盤・駒組
居玉は避けよ
いぎょくはさけよ
玉将を一手も動かさないまま戦うことを「居玉」という。王手飛車の筋に入りやすく反撃された際に脆い。藤井システムのような例外を除いて、必ず囲いに入れよう。人気格言第9位(同率)。
初心者向け
⚔️ 攻め 🛡️ 守り 🎯 各駒の知恵
受けは金、攻めは銀
うけはきん、せめはぎん
金将は後ろに引けるため守りに、銀将は斜め前に出られるため攻めに使うのが駒の性質に合った活用法。駒の特性を理解する上での基本格言
初心者向け
⚔️ 攻め 📐 序盤・駒組
攻めは飛角銀桂
せめはひかくぎんけい
攻めの主役となる駒は飛車・角・銀・桂馬の4枚。この4枚をうまく連携させることで鋭い攻めを組み立てられる。駒組の方向性を決める指針となる格言。
初心者向け
📐 序盤・駒組
玉飛接近すべからず
ぎょくひせっきんすべからず
玉将と飛車が近くにあると、王手飛車をかけられるリスクが高まる上、飛車が犠牲になりやすい。駒組の際は玉と飛車を離して配置するのが基本中の基本。
初心者向け
📐 序盤・駒組
角交換に5筋を突くな
かくこうかんにごすじをつくな
角換わりの将棋で5筋の歩を突くと、角を打ち込まれて竜馬を作られる隙が生じる。近年の定跡では突くケースもあるが、理由を理解するまでは控えた方が無難
中級者
📐 序盤・駒組
位を取ったら位の確保
くらいをとったらくらいのかくほ
中段(各筋の5段目)の位を取ると有利になるが、維持できないと反撃されてしまう。位を取ったら確保するための手を怠らないことが中盤の要点。
上級者
⚔️ 攻め
浮き駒に手あり
うきごまにてあり
「離れ駒に手あり」とも。守られていない相手の駒を狙うと駒得になりやすい。局面を見渡して浮き駒を探す習慣が中盤の読みを鍛える重要な着眼点。
初心者向け
⚔️ 攻め
大駒は離して打て
おおごまははなしてうて
飛車・角などの大駒は離れた場所に打つほど利きが広く、相手の攻撃も受けにくい。持ち駒の大駒を打つ際の基本原則。守りに使う際は「大駒は近づけて受けよ」と対をなす。
初心者向け
⚔️ 攻め
両取り逃げるべからず
りょうどりにげるべからず
相手に両取りをかけられた時、どちらかの駒を逃げて一枚取られるより、その手番で大きな反撃手や詰み筋を探すべしという格言。逃げることで相手に先手を渡してしまう局面で特に有効。
中級者
⚔️ 攻め 🎯 各駒の知恵
角筋は受けにくし
かくすじはうけにくし
飛車筋の攻撃は比較的防ぎやすいが、角筋は駒の間を縫うように利いているので受けにくい。角の斜めの利きを最大限に活かした攻めを組み立てることで優位を築ける。
中級者
🛡️ 守り 🎯 各駒の知恵
馬の守りは金銀三枚
うまのまもりはきんぎんさんまい
馬(角が成った駒)を守りに使うと、金銀三枚分の守備力があるとされる。自陣に引き付けた馬は非常に頼もしい存在で、一気に堅さが増す。
中級者
🛡️ 守り 🎯 各駒の知恵
金なし将棋に受け手なし
きんなししょうぎにうけてなし
金将は守りの要。金将が手元にない状態で攻められると、強固な受けを組めず崩されやすい。金将を安易に使い捨てないことが守りの基本。
中級者
🛡️ 守り 🎯 各駒の知恵
桂頭の銀、これ定跡なり
けいとうのぎん、これじょうせきなり
桂馬で攻めてきた相手に対し、桂馬の頭(すぐ前のマス)に銀を打つと桂の動きを封じられる。「桂先の銀定跡なり」とも。実戦頻出の受けの形で、これを知るだけで守りが安定する。
初心者向け
👑 終盤・寄せ
玉の腹から銀を打て
ぎょくのはらからぎんをうて
寄せの際、玉将の横(腹)に銀を打つと逃げ道をふさいで詰みに近づける。王手より有効な手段になることも多く、寄せの鉄板手筋の一つ。
中級者
👑 終盤・寄せ
玉は下段に落とせ
ぎょくはげだんにおとせ
相手玉を端の一段目に追い込むと逃げ場が少なく詰めやすくなる。寄せの基本であり、下段への追い込みを意識した攻めを組み立てよう。
中級者
👑 終盤・寄せ
王手するより縛りと必至
おうてするよりしばりとひっし
終盤で即詰みにならない場合は、無理に王手を続けるより「縛り」をかけながら必至(どう応じても詰みを逃れられない状態)を狙う方が勝ちにつながる。
上級者
⚔️ 攻め 🎯 各駒の知恵
銀は千鳥に使え
ぎんはちどりにつかえ
銀将は斜め方向に行くことも引くこともできる。千鳥(斜め)に動かすことで攻め筋を広げながら後退も可能にする。銀の使い方が上達のカギ。
中級者
⚔️ 攻め 🎯 各駒の知恵
金なし将棋に攻め手なし
きんなししょうぎにせめてなし
金将は攻めの要でもある。金将がなければ相手の玉将を最後に詰ます駒がなくなる。終盤の寄せのために金を温存しておくことも重要な戦略。
中級者
🎯 各駒の知恵 👑 終盤・寄せ
金はとどめに残せ
きんはとどめにのこせ
最後の最後に玉将を詰ます時に持ち駒に金将を残しておくと詰ませやすい。中盤に金を乱用せず、終盤の詰みのための駒として温存することが大切。
中級者
⚔️ 攻め 🎯 各駒の知恵
金は斜めに誘え
きんはななめにさそえ
敵の金将を斜め上に誘うと、金将は斜め後ろには動けないためすぐに元の位置に戻れず、守りを弱めることができる。相手の守り駒の動きを逆用した攻めの手筋。
中級者
🎯 各駒の知恵 ⚔️ 攻め
角の頭は丸い
かくのあたまはまるい
角行は斜めによく利くが、真正面(一歩前)には進めない弱点がある。相手の角の前のマスに駒を置くと角の動きを制限できる攻守の手筋。
中級者
🎯 各駒の知恵 ⚔️ 攻め
下段の香に力あり
げだんのきょうにちからあり
香車は利きを最大限に生かすため、なるべく下段(自陣一段目)から打つのが良い。「香は下段から打て」とも言われる持ち駒の香の使い方の基本。
中級者
🎯 各駒の知恵 👑 終盤・寄せ
内竜は外竜に勝る
うちりゅうはそとりゅうにまさる
両者が竜(飛車が成った駒)を持った場合、内側にある竜王の方が守りにも攻めにも役に立つ。竜を活用する上での重要な指針
上級者
🧠 心構え
勝ち将棋を勝て
かちしょうぎをかて
十四世名人・木村義雄の語録とされる。優勢になった将棋を確実に勝ち切ることが重要。将棋では優勢でも逆転されることがあるため、最後まで油断せず指し続けることの大切さを説く。
中級者
🧠 心構え 📐 序盤・駒組
定跡は覚えて忘れよ
じょうせきはおぼえてわすれよ
定跡はあくまでも参考。丸暗記するよりも意味を理解し、臨機応変に応用することが大切。定跡を知りながらも局面に応じた自分の判断を優先できるようになれば本物。
中級者