将棋用語辞典
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記事の中で色のついた語にふれると、ここと同じ説明が出ます。知らない言葉が出てきたら、ここで調べてください。
59語
- 棋譜きふ基本
- 対局で指された手を順番に記録したもの。▲7六歩のように、到達地点・駒・補助記号の順で書く。
- 先手せんて基本
- 最初に指すほう。棋譜では▲で表す。平手では振り駒で決める。
- 後手ごて基本
- あとから指すほう。棋譜では△で表す。
- 持ち駒もちごま基本
- 相手から取って自分の手元にある駒。好きなマスに打って再利用できる。将棋独自のルール。
- 成るなる基本
- 敵陣3段目以内に入る・出る・その中で動くときに、駒を裏返して強い駒に変えること。任意で選べる。
- 不成ならず基本
- 成れる場面であえて成らないこと。銀や桂は成ると動きが不便になる場面があるため選ばれる。
- 利ききき基本
- その駒が次に移動できるマスの範囲。相手の利きに入ると取られる可能性がある。
- 王手おうて基本
- 次に相手の玉を取れる状態にすること。かけられた側は必ず対応しなければならない。
- 詰みつみ終盤
- 王手を受けて、逃げる・取る・合駒のどれもできない状態。この時点で対局は終わる。
- 合駒あいごま基本
- 遠くから王手をかけている駒との間に駒を置いて、攻撃をさえぎること。
- 二歩にふ基本
- 同じ筋に自分の歩を2枚置くこと。反則負けになる。盤上に歩がある筋には持ち駒の歩を打てない。
- 打ち歩詰めうちふづめ基本
- 持ち駒の歩を打って相手玉を詰ませること。反則。盤上の歩を進めて詰ませるのは問題ない。
- 千日手せんにちて基本
- 同じ局面が4回現れること。指し直しになる。
- と金ときん駒
- 歩が成った駒。動きは金と同じ。取られても歩1枚しか渡らないため、終盤で非常に強い。
- 竜りゅう駒
- 飛車が成った駒。縦横に加えて斜め1マスの動きが加わる。竜王とも呼ぶ。
- 馬うま駒
- 角が成った駒。斜めに加えて縦横1マスの動きが加わる。竜馬とも呼ぶ。
- 大駒おおごま駒
- 飛車と角のこと。遠くまで利くため価値が高い。
- 小駒こごま駒
- 金・銀・桂・香・歩のこと。1マスずつ、または限られた方向にしか動けない駒。
- 成銀なりぎん駒
- 銀が成った駒。動きは金と同じになり、斜め後ろに引けなくなる。
- 居飛車いびしゃ戦法
- 飛車を初期位置の2八付近に置いたまま戦う指し方。矢倉・角換わり・相掛かりなどがある。
- 振り飛車ふりびしゃ戦法
- 飛車を左側に移動させて戦う指し方。四間飛車・三間飛車・中飛車などがある。
- 定跡じょうせき戦法
- 研究の結果、互いに最善とされている序盤の指し手の流れ。手順そのものより、その手を選ぶ理由が本体。
- 棒銀ぼうぎん戦法
- 銀を真っすぐ前線に繰り出して突破を狙う戦法。狙いがはっきりしていて初心者に勧められる。
- 対抗形たいこうけい戦法
- 片方が居飛車、もう片方が振り飛車になる戦型。
- 相居飛車あいいびしゃ戦法
- 双方が居飛車を選んだ戦型。
- 角道かくみち戦法
- 角が斜めに進める通り道。▲7六歩と突くと角道が開く。
- 角頭かくとう戦法
- 角の真上のマス。角は斜めにしか動けないため自分では守れず、序盤の弱点になりやすい。
- 囲いかこい囲い
- 玉のまわりに金銀を配置して守りを固めた形。美濃囲い・矢倉・穴熊などがある。
- 美濃囲いみのがこい囲い
- 振り飛車でよく使われる囲い。横からの攻めに強く、上部と端からの攻めに弱い。
- 矢倉やぐら囲い
- 居飛車でよく使われる囲い。上部からの攻めに強く、横からの攻めに弱い。同名の戦法もある。
- 穴熊あなぐま囲い
- 玉を盤の隅に囲い込む最も堅い囲い。組むのに手数がかかり、崩されると立て直しにくい。
- 舟囲いふながこい囲い
- 居飛車が振り飛車に対抗するときの基本の囲い。短い手数で組めるが堅さは控えめ。
- 居玉いぎょく囲い
- 玉が最初の位置から動いていない状態。飛車にも角にも近く危険なため「居玉は避けよ」と言われる。
- 手筋てすじ手筋
- 特定の局面で効果を発揮する、決まった形の指し手。歩の手筋、桂の手筋などがある。
- と金作りときんづくり手筋
- 歩を成ってと金を作る手順。安い駒で金と同じ働きを得られる。
- 垂れ歩たれふ手筋
- 次にと金を作ることを狙って、相手陣の一歩手前に歩を打つ手。
- 継ぎ歩つぎふ手筋
- 歩を連続して打ち、相手の歩を吊り上げてから攻める手筋。
- たたきの歩たたきのふ手筋
- 相手の駒の頭に歩を打って、形を乱したり応手を強要したりする手筋。
- 数の攻めかずのせめ手筋
- 攻め駒の数が守り駒の数を上回れば突破できるという考え方。攻めの成否を数えるための基本。
- 遊び駒あそびごま手筋
- 働いていない駒。序盤中盤では、遊び駒を減らすことが指し手の目安になる。
- ヒモをつけるひもをつける手筋
- 駒が取られたときに取り返せるよう、別の駒で守っておくこと。守られていない駒は狙われやすい。
- 寄せよせ終盤
- 終盤で相手玉を詰みに向かって追い詰めていく作業。持ち駒がないと始まらない。
- 詰めろつめろ終盤
- 王手はかかっていないが、相手が何も対応しなければ次に詰む状態。一手すきとも言う。
- 必至ひっし終盤
- どう受けても詰みを避けられない詰めろ。かけられたら相手玉を先に詰ますしか勝ち目がない。
- 頭金あたまきん終盤
- 最も基本的な詰み形。玉の真上に金を打つ。打った金が他の駒に守られていることが条件。
- 一手すきいってすき終盤
- 次の1手で詰む隙がある状態。詰めろと同じ意味。
- 受けなしうけなし終盤
- どう受けても助からない状態。狭くは必至と同じ意味で使われる。
- 入玉にゅうぎょく終盤
- 玉が相手陣に入り込むこと。上部に脱出されると詰ませるのが極端に難しくなる。
- 詰将棋つめしょうぎ終盤
- 王手の連続で相手玉を詰ませるパズル。実戦と違い、詰むことと手数が保証されている。
- 駒落ちこまおち対局
- 強いほうが駒を減らして対局するハンデ戦。落とすほうを上手、落としてもらうほうを下手と呼ぶ。
- 上手うわて対局
- 駒落ちで駒を落とすほう。駒落ちでは上手から先に指す。
- 下手したて対局
- 駒落ちで駒を落としてもらうほう。
- 手合割てあいわり対局
- 駒落ちで何枚落とすかの取り決め。香落ちから十枚落ちまである。
- 振り駒ふりごま対局
- 歩を5枚投げて先手後手を決める方法。歩の表が多ければ振ったほうが先手。
- 投了とうりょう対局
- 負けを認めて対局を終えること。「負けました」と言って頭を下げる。
- 感想戦かんそうせん対局
- 対局後に、指し手を振り返って検討すること。上達の中心になる作業。
- 序盤じょばん対局
- 駒組みと囲いを進める段階。まだ駒がぶつかっていない。
- 中盤ちゅうばん対局
- 駒がぶつかり、取り合いが起こる段階。最も手が広く難しい。
- 終盤しゅうばん対局
- 相手玉を詰ませにいく段階。駒の損得より速度が優先される。
うんちく集:棋士の二つ名・名言
用語ではありませんが、将棋を観るときに知っていると楽しい言葉を集めました。
二つ名
- 羽生マジックはぶまじっく羽生善治
中盤・終盤で信じられない一手から大逆転を呼ぶ棋風を指す言葉。
- 神武以来の天才じんむいらいのてんさい加藤一二三
若くして名人挑戦者になるなど、神武天皇の時代から現れなかった逸材という意味で付いた異名。
- 光速の寄せこうそくのよせ谷川浩司
終盤の攻めの速さ・華麗さを表した異名。
- 泥沼流どろぬまりゅう米長邦雄
不利な局面でも自陣に駒を打ち込んで複雑にし、逆転を狙う棋風から。
名言
「前進できぬ駒はない」
「幸運の女神は謙虚さを好む」
「一番の敵は自分自身である」
「優勢は魔を含む」
「勝負師として伸びる人というのは、まず素直であること」