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中継の見方:評価値と対局室の人たち

公開

プロの対局は、ネットの生中継で見ることができます。どこで見られるのか、画面に出る評価値や勝率はどう読めばいいのか、対局室にいる立会人や記録係は何をしているのかをまとめました。

どこで見られるか

ABEMA将棋チャンネル

ABEMA将棋チャンネルは、2017年2月に開局しました。Wikipediaの記載によると、7つのタイトル戦(竜王戦・名人戦・叡王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・棋聖戦)を無料で中継しています。王将戦のみ、2023年1月以降は有料配信(PPV)です。

将棋連盟ライブ中継アプリ

日本将棋連盟の公式アプリです。月額550円(税込)で、初回2週間は無料。リアルタイム解説・AI評価・写真・対局者コメントを見ることができます。

配信の範囲や料金は変わることがあります(2026年9月時点)。

評価値と勝率の読み方

中継では、AIがその局面の形勢を判断した数値が表示されます。数字で示す「評価値」と、パーセントで示す「勝率」があります。

ABEMAは2020年1月にAIの形勢判断システムを導入し、評価値ではなく勝率を表示しています。その理由について、ABEMAの担当者は「評価値が『1000』と出ても実際にはどれくらいの状況なのかがわかりにくい」と述べています。

見るときに押さえておきたいのは、この数値の前提です。NHKの担当者は、この数値を「AIが最後まで正確に指した場合の推測値」と説明するよう心がけているそうです。

勝率の目安(雑誌記事による)

雑誌『@DIME』の2020年の記事では、ABEMAの勝率表示の目安が次のように紹介されています。

  • 55% — 「やや有利」
  • 60% — 「有利」
  • 75%を超える — 「勝勢」

また同じ記事では、が見えている局面でも、勝率は99%が上限だと紹介されています。

これは2020年の雑誌記事による二次情報で、公式の基準ではありません。現在の画面表示とは異なる場合があります。

対局室の人たち

立会人

立会人は、対局の規則が守られているかを確認し、対局環境を保つ役割です。日本将棋連盟の対局規則(第11条)では、立会人に次のような権限があるとされています。

  • 対局環境の改善
  • 対局時計の停止・再開
  • 持ち時間の増減
  • 対局者への注意・警告
  • 反則負けの宣告

タイトル戦では、原則として正立会人と副立会人の複数名が立ち会います。

記録係

記録係は、と消費時間を正確に記録し、両対局者に公平に伝える役割です。対局規則(第12条)では、公式棋戦の採譜は「記録係または自動記録」で行うとされています。

記録係を務める人について、元奨励会員の方は「奨励会時代、数え切れないくらい記録係を担当させて頂きました」と書いています。こうした証言から、奨励会員が務めることが多いとされています。これは公式の規定ではなく、証言にもとづく情報です。

考慮時間

日本将棋連盟の「よくある質問」では、通常の棋戦の場合、1分未満の考慮時間は切り捨てになると説明されています。

など、対局に関する言葉は用語辞典で調べられます。

まとめ

  • ABEMA将棋チャンネルは7つのタイトル戦を無料で中継(王将戦のみ有料配信)。将棋連盟ライブ中継アプリは月額550円(税込)(2026年9月時点)
  • 評価値・勝率は「AIが最後まで正確に指した場合の推測値」
  • 勝率の目安(55%・60%・75%)は雑誌記事による二次情報で、公式の基準ではない
  • 立会人は対局の規則と環境を守り、記録係は棋譜と時間を記録する

タイトル戦そのものの違いは8つのタイトル戦、何が違う?、プロ棋士になる道のりはプロ棋士になるまでで紹介しています。

参考