プロ棋士になるまで
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中継で見るプロ棋士は、どうやってプロになったのか。養成機関「奨励会」のしくみから、年齢制限、奨励会を経ない道まで、日本将棋連盟の規定と資料をもとに整理しました。
奨励会は6級から三段まで
プロ棋士(棋士)になるには、養成機関である「新進棋士奨励会」(奨励会)に入り、段級を上げていきます。奨励会は6級から三段までで構成されています。
三段リーグを勝ち抜いて四段へ
三段になると、「三段リーグ」を戦います。三段リーグは半年を1期として1期18局を指し、成績上位2名が四段に昇段します。四段になると、正式に棋士となります。
四段に昇段した棋士は、順位戦の最も下のクラスであるC級2組に入ります。
年齢制限がある
奨励会には年齢制限があります。日本将棋連盟の奨励会規定には、次のように書かれています。
満23歳(※2003年度奨励会試験合格者より満21歳)の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会
— 日本将棋連盟「奨励会規定」
ただし、在籍を延ばせる規定もあります。
最後にあたる三段リーグで勝ち越しすれば、次回のリーグに参加することができる。以下、同じ条件で在籍を延長できるが、満29歳のリーグ終了時で退会
— 日本将棋連盟「奨励会規定」
つまり、2003年度以降に奨励会試験に合格した人は、満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含む三段リーグの終了までに四段になる必要があります。三段リーグで勝ち越しを続けた場合でも、在籍できるのは満29歳のリーグ終了時までです。
次点と、2026年の規定変更
三段リーグで成績3位になると「次点」が付きます。これまでは、次点を2回取ると四段になれましたが、所属は順位戦に参加できないフリークラスでした。
日本将棋連盟の第77回通常棋士総会で、次点を2回取った人にC級2組での四段昇段の権利を与えることが可決されました。三段リーグの上位2名と同じく、順位戦のC級2組に所属することになります。
この新しい規定は、2026年10月に始まる後期三段リーグから適用されます(Wikipediaの記載による。2026年9月時点)。
奨励会を経ない道:棋士編入試験
奨励会を経ずに棋士になる道として、棋士編入試験があります。公式戦で所定の成績を上げたアマチュアや女流棋士が受験でき、プロ棋士と5局指して3勝すれば合格です。
合格者は、今泉健司(2014年)、折田翔吾(2020年)、小山怜央(2023年)です(2026年9月時点のWikipediaの記載による)。
棋士と女流棋士は別の制度
日本将棋連盟には、奨励会を経て四段になった「棋士」と、「女流棋士」の2つのプロ制度があります。棋士には男女の区別がなく、女流棋士は女性のみの制度です。
2025年時点で、棋士になった女性はいません。
最年少四段記録の系譜
四段昇段の最年少記録は、加藤一二三が1954年に14歳7か月で打ち立て、62年間破られませんでした。2016年10月1日、藤井聡太が14歳2か月で四段になり、この記録を更新しました。
加藤一二三の主な記録
- 1982年度に名人を獲得
- 最多対局:2,505局
- 通算成績:1,324勝1,180敗
- 2017年6月20日、77歳5か月で引退
まとめ
- プロ棋士になるには、奨励会で6級から三段まで上がり、三段リーグで上位2名に入って四段になる
- 奨励会には年齢制限がある。延長できても満29歳のリーグ終了時まで
- 三段リーグの次点2回は、2026年10月の後期リーグからC級2組所属に変わる
- 奨励会を経ない道として、棋士編入試験がある
- 棋士と女流棋士は別の制度
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