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知らずに負けないために、将棋の反則を覚える

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将棋には、指した瞬間に負けが決まってしまう手があります。反則です。駒の動かし方を覚えたばかりのころは、決まりを知らないまま反則をして、それまで有利に進めていた対局を落としてしまうことがあります。

この記事では、日本将棋連盟の「将棋の基礎知識」で、初心者の実戦に出てきそうな反則として挙げられている5つを、盤で確かめながら紹介します。

反則をすると、その場で負けになります

日本将棋連盟の説明では、反則を行った側は、ただちにしなければなりません。どれほど有利に進めていても、反則をした時点でその対局は負けです。

反則の種類はいくつかありますが、連盟の「将棋の基礎知識」が初心者の実戦に出てきそうなものとして挙げているのは、次の5つです。

  1. 二歩
  2. 打ち歩詰め
  3. 王手放置
  4. 動けないところに駒を進める
  5. 二手指し

二歩 — 同じ筋に歩は1枚まで

同じ筋(縦の列)に自分の歩があるとき、そこへもう1枚、歩を打つことはできません。同じ筋に歩が2枚ある状態を「(にふ)」といいます。

ただし、歩が成った「と」は別です。同じ筋に「と」があっても、そこへ歩を打つのは二歩ではありません。

盤の一部を切り出しています。どちらも、真ん中の縦の列に先手の駒が2枚あります

二歩。同じ筋に歩が2枚あるので反則です
二歩ではない。上の駒は歩が成った「と」です

二歩は、盤の上にある自分の歩を見落として、持ち駒の歩を打ったときに起こります。歩を打つ前に、その縦の列に自分の歩が残っていないかを見る習慣をつけておくと防げます。

打ち歩詰め — 歩を打って詰ませてはいけない

持ち駒の歩を打って、相手の玉をにするのは反則です。これを「」といいます。

まぎらわしいのは、次の2つは反則ではないことです。

  • 持ち駒の歩を打って、王手をかけること
  • 盤の上にある歩を動かして詰ませること(「突き歩詰め」といいます)

はじめのうちは、「持ち駒の歩を打って詰ませるのだけは、してはいけない」と覚えておけば十分です。

王手放置 — 気づかなかったでは済まない

王手をかけられたら、玉を逃がすなど、必ず王手を防ぐ手を指さなければなりません。王手がかかっているのに、ほかの手を指すと反則です。

自分から王手をかけられる形を作ってしまうのも、同じ反則にあたります。たとえば、相手の角と自分の玉のあいだにある自分の駒を動かして、角の通り道を空けてしまう手です。連盟の説明では、これも王手放置の一種とされています。

塗られているのは、向こう側(後手)の角が動けるマスです。枠のついた玉まで届いています

王手に気づかず、歩を進めてしまった
角とのあいだにあった銀を動かしてしまった

どちらも、次の相手の番で玉を取られる形になっています。指す前に、相手の飛車・角・香車が自分の玉の方を向いていないかを見るようにすると、気づきやすくなります。

動けないところに駒を進める

駒は、それぞれ決まった動きしかできません。動けないマスに駒を動かしてしまうと反則です。連盟の説明では、角を、斜めの通り道から1マスずれたところに動かしてしまった例が挙げられています。

また、成ることができない駒を成るのも反則です。玉と金は成れません。

駒の動きがまだあやふやなうちは、駒の動かし方と成りで、盤を動かして確かめておくと安心です。

二手指し

相手の番なのに、自分の駒を動かすことです。これも反則です。後手になったのに、うっかり先に指してしまうのも、二手指しの一種とされています。

アプリには、反則を指せないものもあります

盤と駒で指すときは、反則に自分で気づかなければなりません。一方、オンラインの将棋アプリには、反則にあたる手をそもそも指せないしくみのものがあります。

たとえば将棋ウォーズでは、駒を選ぶと、ルール上動ける場所(持ち駒ならルール上打てる場所)だけが光るしくみになっていて、二歩や打ち歩詰め、王手放置などの反則負けは起こらないとされています。

アプリで慣れてから盤と駒で人と指すときは、アプリが防いでくれていた反則を、自分で避ける必要があります。この記事の5つを思い出してください。アプリごとの違いは、はじめての将棋アプリ、どれを選ぶ?で比べています。

まとめ

  • 反則をした側は、ただちに投了しなければならない。その場で負けになる
  • 二歩:同じ筋に自分の歩があるところへ、歩を打てない。「と」は歩として数えない
  • 打ち歩詰め:持ち駒の歩を打って詰ませるのは反則。歩で王手をかけるのと、盤上の歩を突いて詰ませるのは反則ではない
  • 王手放置:王手をかけられたら必ず防ぐ。自分から角の通り道を空けてしまうのも同じ反則
  • 動けないところに駒を進める・成れない駒を成る・二手指しも反則
  • 千日手と持将棋は、決着がつかず引き分けになる決まり(ただし連続王手の千日手は反則)

参考