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はじめての1局で、何を指せばいいか

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ルールは覚えた。駒の動かし方もわかる。それなのに、駒を並べた盤の前に座ると、最初の1手が指せない。「何を指してもいいよ」と言われるのが、いちばん困る。この記事は、そんなときのための記事です。

先に結論を書いて、そのあとで盤を使って実際に指してみます。

結論:この3つから1つ選ぶ

最初の配置から先手が指せる手は、ちょうど30通りあります。そのうち実戦で指されるのは、ほぼ次の3つです。これは、30通りを1つずつ確かめた初手30通りを全部試してみたの結論です。

3つの初手を指したあとの形です。動かしたのはどれも歩1枚で、開く道がそれぞれ違います

▲7六歩作戦をあとで決めたい人向き。角の通り道が開き、そのあとの選択肢を狭めません
▲2六歩飛車を最初の位置のまま、前に出して使いたい人向き。で指すという意思表示の手です
▲5六歩ねらいがはっきりしているほうが指しやすい人向き。飛車を盤の真ん中の5筋へ移して戦う「中飛車(なかびしゃ)」を目指します

3つのうち、どれがいちばん良いという順位は付けません。「初手30通り」の記事でも、3つは性格の違う手として紹介しています。迷ったら、どれか1つに決めてしまってください。

残りの27通りが指されない理由も、同じ記事で1つずつ確かめています。多くは悪い手ではなく、「初手で指す順番が来ていない手」です。はじめのうちは、この3つ以外を気にする必要はありません。

毎回、同じ初手を指してかまいません

1つ決めたら、次の対局も、その次の対局も、同じ初手を指してかまいません。初心者のうちは、初手を変える必要はありません。

初手を同じにすると、そのあとにできる形も毎回似てきます。似た形を何度も指しているうちに、「この形になったら、次はここに駒を動かす」という手が、少しずつ自分の中にたまっていきます。初手で迷う時間は、そのあとの手を考える時間に回したほうが得です。

後手を持ったときは、盤を反対側から見た同じ手になります。▲7六歩なら△3四歩、▲2六歩なら△8四歩、▲5六歩なら△5四歩です。後手は先手の1手目を見てから指せますが、はじめのうちは自分の決めた手を指せば十分です。

盤で指してみる

下の盤で、3つの初手を実際に指してみてください。上のボタンで手を選び、盤の歩をクリックしてから、進める先のマスをクリックします。

初手を選んで、先手(手前)の歩を1マス進めます

初手を選ぶ

3つとも、動かしたのは歩1枚だけです。▲7六歩は角の前を、▲2六歩は飛車の前を、▲5六歩は盤の真ん中を開けています。どの手も、次に使いたい駒のために道を作る手だと考えるとわかりやすくなります。

盤の筋の数え方は、右端が1筋、左端が9筋です。「▲7六歩」のような書き方がまだ読めない場合は、棋譜の読み方入門(同じサイトの「将棋定跡ガイド」のページです。画面が暗い配色に変わります)で確認できます。

選んだ初手の、その先

初手を1つ決めたら、その手の続きを1本ずつ記事にしてあります。自分が選んだものを読んでください。

初手のあとは、何をするのか

初手が決まっても、2手目、3手目でまた手が止まるかもしれません。ここでは、触りだけ書いておきます。

にやることは、大きく分けて3つあります。玉のまわりを金や銀で固める「」を作ること、攻めに使う駒の形を作ること、そして戦いを始めることです。「初手30通り」の記事も、指されない手の多くを「悪い手」ではなく「指す順番が来ていない手」とまとめていました。序盤は、この3つの仕事を順番にこなしていく時間です。

3つの仕事の中身と、なぜその順番なのかは、序盤に何をしているのか(囲う・攻めの形・動く)で説明しています。

勝てないときは

初手を決めて指してみても、はじめのうちは負けが続くかもしれません。相手との力の差が大きいなら、強いほうが駒を減らして指すで、ハンデを付けてもらう方法があります。次の記事、駒落ちで、まず一勝するで紹介しています。

まとめ

  • 最初の配置から先手が指せる手は30通り。実戦で指されるのは、ほぼ▲7六歩・▲2六歩・▲5六歩の3つ
  • ▲7六歩は作戦をあとで決めたい人、▲2六歩は飛車を前に出して使いたい人、▲5六歩はねらいがはっきりしているほうが指しやすい人に向く
  • 3つに順位はない。どれか1つに決める
  • 決めた初手は毎回指してかまわない。初心者が初手を変える必要はない
  • 後手なら、盤を反対から見た同じ手(△3四歩・△8四歩・△5四歩)
  • 初手のあとは「囲う・攻めの形を作る・動く」。くわしくは「序盤に何をしているのか」へ

参考