▲5六歩のあと ── 中飛車にするまで
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はじめての1局で▲5六歩を選んだ人向けの続きです。この手のあと、何を目指して、相手がどう来たらどうするのかを見ていきます。
▲5六歩は、中飛車(なかびしゃ)を目指す手です。飛車を盤の真ん中の5筋へ移して戦います。まず、その形ができるまでを盤で追いかけます。
中飛車の形ができるまで
下の盤で「次へ」を押すと、1手ずつ進みます。9手で基本の形になります。
▲5六歩から、先手中飛車の基本形まで(9手)
飛車が5八へ移り、5五に歩を進めて中央を押さえ、角の道も開きました。ここまでが「形を作る」段階です。玉を囲うのはこのあとで、その順番の理由は序盤に何をしているのかで説明しています。
この形の狙いは、中央から押していくことです。飛車と5五の歩が縦に並ぶので、5筋に力がかかります。いっぽうで、飛車が5八にいるぶん玉のまわりが手薄になりやすい、という弱みもあります。
相手がこう来たら
ここからは、9手目までのあいだに相手がしてくることの多い3つと、そのときどうするかです。相手は定跡どおりに指してくるとはかぎりません。予想どおりに進まなかったときの考え方は、相手が定跡どおりに指してこないときにもまとめています。
① 中央を銀で固めてきたら
上の盤の8手目、△6二銀がこれです。相手は銀を上がって5三と6三のあたりを厚くし、こちらの中央突破を止めにきています。
すぐに攻め込もうとしないでください。中央が固まっているうちは、無理に動いても駒がぶつかって損をするだけです。9手目の▲7七角のようにや守りに手を使い、相手の形がくずれるのを待ちます。
この待ち方と、そのあとの攻め方は、定跡ガイドの先手中飛車(基本形)(同じサイトの「将棋定跡ガイド」のページです。画面が暗い配色に変わります)で、9手を1手ずつ見られます。
② 飛車先の歩を伸ばしてきたら
△8四歩、△8五歩と、相手が自分の飛車の前の歩をどんどん進めてくることがあります。このまま△8六歩まで来ると、こちらの陣地に飛車が入ってきます。
受けは▲7七角です。角を7七へ上げると、角の利きが8六のマスに届きます。下の盤で、角が守っているマスを塗ってあります。
▲7七角まで進んだ形。角の利きを塗ると、8六が守られているのがわかります
それでも相手が△8六歩と突っ込んできたときは、受け続けるのではなく中央で反撃します。相手が8筋に手をかけているあいだに、5筋の歩をぶつけて飛車の道を開けるという考え方です。この手順は定跡ガイドの先手中飛車(発展形)(同じサイトの「将棋定跡ガイド」のページです)にあります。
③ 相手も飛車を振ってきたら
相手が△3二飛のように飛車を横へ動かしてきたら、お互いに飛車を振ったどうしの戦いになります。これを相振り飛車(あいふりびしゃ)といいます。
お互いに飛車を振った形。ここから先は、これまでと戦い方が変わります
ここからは、玉の囲い方から変わります。お互いの飛車が同じ側を向くので、どちらに玉を逃がすかの判断が、ふつうの対局とは違ってきます。この記事で扱うには大きい話なので、定跡ガイドの相振り飛車(同じサイトの「将棋定跡ガイド」のページです)に譲ります。
はじめのうちは、相手が飛車を振ってきたら「いつもと違う戦いになった」とだけ思って、玉を固めることを優先してかまいません。
まとめ
- ▲5六歩のあとは、▲5八飛と▲5五歩で中央に力をためる。玉を囲うのはそのあと
- 中央を銀で固められたら、無理に攻めずに守りに手を使う
- 飛車先を伸ばされたら、▲7七角。それでも来られたら中央で反撃する
- 相手も飛車を振ってきたら相振り飛車。囲い方から変わるので、定跡ガイドへ
次に読む
- 序盤に何をしているのか(囲う・攻めの形・動く) — 囲いと攻めの形を、どの順番で作るか
- 相手が定跡どおりに指してこないとき — 予想どおりに進まなかったときの考え方
- 先手中飛車(基本形)(将棋定跡ガイド) — 9手を1手ずつ、由来つきで
- ▲7六歩のあと ── 四間飛車にするまで / ▲2六歩のあと ── 棒銀で攻めるまで — 別の初手を選んだ場合
参考
- 先手中飛車(基本形)|将棋定跡ガイド(基本手順9手と、各手の意味)
- 先手中飛車(発展形)|将棋定跡ガイド(基本形のあとの、中央での反撃)
- 相振り飛車|将棋定跡ガイド(お互いに飛車を振ったときの戦い方)